通信販売・ダイレクトマーケティング・D2Cのクリエイティブ研究室

ナンバーワンのメリットとはなにか

ナンバーワンのメリットとはなにか

以前の記事「重要となっているエビデンス活活用2」でナンバーワンの冠についてお話させていただきましたが、もう少し深く掘り下げてお伝えしていきたいと思います。

マーケティングにおいて非常に有効なナンバーワンの冠ですが、実はここ数年で問題になっているものでもあります。2022年1月18日に、市場調査会社の業界団体「日本マーケティング・リサーチ協会」(JMRA)が「非公正なNo.1 調査への抗議状」を公表しました。JMRAによると、非公正なリサーチデータによる虚偽のNo.1を標榜している商品・サービスが増えているというのです。ナンバーワンの取扱について、今後どのようにやっていくべきかなど、整備が求められてきているのだと思います。

では、まずナンバーワンにどのようなメリットがあるのかという点から詳しく見ていきましょう。


ナンバーワンの冠が消費者の行動心理に影響するポイント

ナンバーワンの冠は、消費者の行動心理段階において重要になる部分。
「AIDMA(アイドマ)」、「AIDCA(アイドカ)」のような、消費者の「購買に関する」心理的プロセスの以下の点に影響を及ぼします。

  • Attention(注意)
    消費者の“気になる気持ち”を醸成させる
  • Memory(記憶)
    ナンバーワンは、記憶に残りやすい
  • Conviction(確信)
    「1位だから良い物だろう」という納得の材料になる

ナンバーワンの冠は、ランディングページ(LP)におけるトップキャッチのファーストビューでも使えますし、オファー直前の説得部分でも利用価値があります。もちろん、信頼要素としても活用できるでしょう。ページのちょうど良い場所に置けば、より効果が高くなるのが強みです。

また、従来であればサイト上で「これだけ効果がある」と明記することで購買を促すことができました。しかし、現在はその手法が認められていないため、ナンバーワンのように「たくさんの人が支持している」という実績を提示することが「信頼」へと繋がります。

なお、同様の強みに「テレビで紹介されました」や「雑誌○○で人気」という冠もあります。しかし、景表法の関係で雑誌名や番組名を正しく表示する必要があるため、「雑誌○○○で人気のサプリ」のように字数が長くなりがちなのが欠点と言えるでしょう。その点、例えば「No1サプリ」なら、たった6文字。短い言葉がアイキャッチになるのです。

ナンバーワンは、文字数に対するパフォーマンスの高さが魅力のひとつと言えるでしょう。

ナンバーワンの冠が消費者の行動心理に影響するポイント

ナンバーワンは活用場所が広い

ナンバーワンは、より広がっていくときのコンテンツとして一人歩きしやすい言葉と言えます。
前述のようにLPのコンバージョン底上げにも役立ちますが、その前の集客段階であるLPへの誘導にも寄与できるのが魅力です。例えば、広告、記事LP、クッションページなどの文章、バナー、ランキングサイト、口コミなどでも使いやすいのではないでしょうか。もちろん、ナンバーワンの冠は、オフライン広告でも役立ちます。

なお、広告でタレントさんを起用している場合、クッションページのように利用ができないシーンも存在しています。しかし、ナンバーワンの冠ならどこにでも有効活用ができるのが魅力。ナンバーワンは、納得性が高くかつファーストビューにも使える、華のあるコンテンツとしてコスパの良さが光ります。

以上です。
今回は、「ナンバーワンのメリット」についてお話させていただきました。ナンバーワンの冠を上手に活用して、消費者の購買意欲を促していきましょう。次回は、「ナンバーワンの種類と取得に関する留意点」についてお伝えしていきます。

また別のコンテンツもご覧いただければと思います。

マジワン
この記事を書いた人
福岡のプランニングエージェンシー「マジワン」が運営するLABの管理人。 ダイレクトマーケティングコンサルタント/クリエイティブディレクター/プランナーとダイレクトマーケティングでの長い経験から、幅広くサポートします。 デジタルからオフライン、新規広告からCRM、そして商品開発と新しいアイディアを横断しながら実践しています。売上アップのための仮説と実証を繰り返しながら、マーケティングという社会実験を楽しんでいます。

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