通信販売・ダイレクトマーケティング・D2Cのクリエイティブ研究室

高レスポンスを狙うチラシの作り方

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今回は、過去の講座でいただいた「高レスポンスを狙うチラシの作り方」という質問についてお答えしていきます。

Q.新規広告を作る上で、高レスポンスを狙うために気をつけた方が良いことはありますか?

新規広告で高レスポンスを狙う際に気をつけていることや、入れておいた方が良いコンテンツなど、作り方のコツはあるのでしょうか?また、既に商材にしっかりとしたブランディング(きれいなイメージ)があったとしても、新規チラシの制作の場合は企画や内容に合わせてビジュアルを変えた方が良いのでしょうか。

A. PASONAに沿って制作するのは基本。それ以外に、以下のような注意が必要です

新規広告で高レスポンスを獲得するためには、以下のような点に気をつけて作るようにすると良いです。

■コンプレックス商材の場合
多くのコンプレックス商材では、悩みに寄り添う系のコンテンツを作ることが多いです。しかし、商材の種類によっては「憧れ系」のような作り方が刺さるケースもあります。例えば、コンプレックスを持ったユーザーと併走する、またはインフルエンサー的な存在が先に待っているような雰囲気にするのも有効です。

なお、もしも憧れ系にするのであれば、体験談として掲載するキャラ設定が重要なポイント。特に化粧品商材の場合、キャラ設定をわざととがらせることでインパクトを与えるのもありです。

■文章は平易にする
広告は、小学4~5年生程度でも理解できるような平易な文章にするのが基本だと言われています。また、ひとつの文章が長くなりすぎないようにするという点も注意すると良いです。

■化粧品の場合
化粧品の場合、「塗った瞬間にする~っ」のような、テクスチャに関する言葉をどこかに必ず入れるように心がけましょう。そうすることで、「気持ち良さそうだな」などと感じさせることができ、商品を使ったときのイメージが沸きやすくなるからです。

■意外性のあるキャッチコピーやメイン画像
ダイエット広告なのに「食べても良いんです!」といったフレーズと共にラーメンの画像を入れるような、意外性のあるキャッチコピー&画像がよく使われている時期がありました。この手の意外性がある広告自体は良いと思うのですが、実は最近になってその手の広告がNGになることが増えています。なぜなら、「食べても良い=努力しなくても良い」といった誤解を、ユーザーに印象づけてしまう可能性があるからです。そのため、意外性のある広告を作る際には、少し気をつけた方が良いかもしれませんね。

■チラシを目に止める時間を意識する
チラシの場合、じっくりと時間をかけて読み込んでもらえるケースは少ないですよね。そのため、目に止ったときに「どの程度の時間を割いてもらえるのか」という部分を意識して作るようにしています。

例えばマジワンだと、折り込みチラシで0.2秒、通販雑誌の同封同梱チラシはもう少し長くて0.4秒くらいを想定して作るようにしています。そして、先頭部分に目をとめたら、次の記事が読みたくなるような流れを作り、最後はコールにつながるようなイメージで作ると良いです。

■中吊りのような手法で作る
広告の場合、必ずしも最初から順番に読んでもらえるとは限りません。そのため、どの入り口から入ったとしても、読んだ人が文章に引き込まれるように作ることが大切です。マジワンでは、まずトップキャッチをたくさん作り、それをすべて見出しなどに使うようにしています。すべての見出しが「トップキャッチ」というレベルで作っていれば、どこから目に止ったとしても広告へ引き込むことが可能です。

■ブランディングっぽいチラシも場合によっては効果あり
化粧品のコンテンツだと、ブランディングをするのも効果的です。通販なのに、こんなにキレイな広告なの?というギャップで意外性から引きつけるイメージです。ただ、キレイ過ぎるとレスが下がる傾向があるので、ほどよいところを狙うのがポイント。必要なコンテンツを入れながら、すっきり見せるなどの配慮をすると良いです。

ただ、商材のパッケージデザインによってはブランディングが難しい場合もあるので、その辺りはケースバイケースになります。


以上です。
今回は、「高レスポンスを狙うチラシ作りのポイント」についてお話させていただきました。チラシ作りの際に、ぜひ参考になさってください。

また別のコンテンツもご覧いただければと思います。

マジワン
この記事を書いた人
福岡のプランニングエージェンシー「マジワン」が運営するLABの管理人。 ダイレクトマーケティングコンサルタント/クリエイティブディレクター/プランナーとダイレクトマーケティングでの長い経験から、幅広くサポートします。 デジタルからオフライン、新規広告からCRM、そして商品開発と新しいアイディアを横断しながら実践しています。売上アップのための仮説と実証を繰り返しながら、マーケティングという社会実験を楽しんでいます。

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