通信販売・ダイレクトマーケティング・D2Cのクリエイティブ研究室

体験談型チラシの効果について

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今回は過去の講座でいただいた質問から「体験談型チラシの効果」についてお伝えしていきます。

体験談型チラシとは、その名の通り「利用者の声」という形で体験談を掲載したタイプの広告です。

Q.体験談型のチラシ効果について


体験談を大きく載せたようなチラシが一時期増えていましたが、最近の広告を見ているとこのタイプの広告は減ってきているように感じます。
体験談型のチラシは効果がなくなってしまったのでしょうか?

A.アレンジは必要だが、まだまだ効果的

体験談型チラシは、まだまだ効果的な広告だと感じています。
ただし、そのようなチラシが減ってきているのは事実かもしれません。
体験談型チラシが減少している原因として、以下のような理由が考えられます。

・景品表示法の判断では、「この体験談は、効能効果を保証するものではありません」という言葉で回避はできなくなっている
・薬機法の観点からいうと、化粧品に関して広告で記載して良いポイントが“使用感のみ”に限定されている。そのため、NGになることが多いので、最初から避けるようになってきている
・健康食品は元々効果効能を書くことができない

なお、体験談型のチラシの事例を考えると、特にレスポンスが悪化しているとは思いません。
そのため、手法として廃れてしまったということではなく、上記の理由から、以前より工夫する必要が出ていると思います。

例えば、以前ならば1人の体験談でPASONAを全て行うような長文を掲載していました。
しかし、現在だとあえて数名の体験談を掲載し、全員で少しずつPASONAを分担するようなイメージで作るようにしている点などです。

また、以前であれば画像処理行っている広告が出回っていました。しかし、今はSNSなどでもスマホで画像処理するのが当たり前になっているため、見る側が慣れてしまっています。
そのため、過剰な画像処理を行ったイメージ写真の効果が薄れている印象がありますね。なので、あえて画像を調整しないほうが「リアリティがでる」という場合もあります。
それ以外だと、Instagramっぽい雰囲気の画像が受ける傾向もあります。

共感されるリアルなビジュアルが、時代と共に変化してきているのは感じています。

なお、しっかりと確かめたわけではありませんので、確実な情報ではありませんが、体験談のパターン(共感系)が当たる時期と、信頼系の研究結果を並べるパターンが当たる時期があり、2~4年くらいのサイクルで交互にやってきているように感じています。

もし、それが事実だとしたら、サイクルを見極めて広告を作ることが大事かもしれませんね。


以上です。
今回は、「体験型チラシの効果」についてお話させていただきました。
また別のコンテンツもご覧いただければと思います。

マジワン
この記事を書いた人
福岡のプランニングエージェンシー「マジワン」が運営するLABの管理人。 ダイレクトマーケティングコンサルタント/クリエイティブディレクター/プランナーとダイレクトマーケティングでの長い経験から、幅広くサポートします。 デジタルからオフライン、新規広告からCRM、そして商品開発と新しいアイディアを横断しながら実践しています。売上アップのための仮説と実証を繰り返しながら、マーケティングという社会実験を楽しんでいます。
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