前回、オフライン広告とデジタル広告の違いとして、掲載できる文字数が異なるというお話をさせていただきました。その観点から気をつけるべきポイントが3つあり、2つまでを前回、お伝えしています。今回は、その続編である3つ目「レイアウト構成能力」についてです。
限られた文字数の中でオフライン広告を作っていくために、気をつけるべきポイントの3つ目は「レイアウト構成能力」です。LPは一般的に上から下へ向かって順番に読んでいきます。しかし、チラシの場合はA版B版ともに1:1.618の面積。
そのため、縦または横一直線に読むことが困難です。
そこで、メッセージをそぎ落とす能力と、レイアウト構築能力が重要になってきます。
まず、チラシをレイアウトする際の目線誘導は、三角形を意識しましょう。
ファーストビジュアル、コピー、価格を結ぶ三角形です。この3カ所は目が止まりやすいため、その動線上にある文章は読まれやすい傾向があります。
左右対称な三角形の場合は安定、非対称な三角形の場合は迫力のある印象を与えることが可能です。
そのため、商品の説得難易度が低く、即決させたいならまっすぐ視線が落ちやすい左右対称な三角形がベスト。非対称な三角形は、読ませたいポイントが多い場合に有効です。
内容に合わせて、どちらかの三角形を意識的に作るようにしましょう。
一例としてあげるならば、アシンメトリーな掲載広告だと以下のようなイメージですね。
また、チラシは0.2~0.3秒程度しか目に止めてもらえないのが一般的。
そのため、短時間でパッと目を引き、手に取って読んでもらう必要があります。
チラシをめくったときに、目が止まりやすい場所は、上記の三角形に加えて紙面の端です。紙面の四隅にも、なにかコンテンツがしっかりと見えるようにこだわって作成すると良いですね。
なお、価格が安い、無料などの説得難易度が低い広告の場合、説得文が長すぎると逆効果になりかねません。
なぜなら、情報量が多すぎると、読むことを諦めて離脱する人が増えてしまうからです。説得難易度が低い場合は、正三角形をできるだけ小さくして広告を作るのがおすすめです。
次に大事な点は、PASONAの使い方の違いです。LPはPASONAを順に入れていけば、上から読んでもらうことができます。しかし、チラシの場合は読む順番が決まっていないことと、両面使っているケースもあるため、PASONAを分割して何度も繰り返し使用する必要があります。
そのため、チラシのどこが最初に目に止ったとしても、PASONAが何度も繰り返し目に入るようにすると効果的です。
以上です。
2回に分けて「オフライン広告とデジタル広告の違い」についてお話させていただきました。オフライン広告には、LPのようなデジタル広告と異なる作り方のルールがあります。チラシ等を作成する際に、ぜひ参考にしてみてください。
また別のコンテンツもご覧いただければと思います。