前回の記事「オフライン広告が増えている!? デジタル広告とオフライン広告の現状」で、近年になりなぜオフライン広告が増えているのかを解説しました。とは言え、普段はデジタル広告をメインでやっている企業からすれば、オフライン広告にはどんなものがあるの?と疑問に思うかもしれませんね。
そこで、今回はオフライン広告とはどのようなものか、その種類や特徴について、2回に分けて網羅的に解説していきたいと思います。まずは、オフライン広告の特徴からお伝えしましょう。
オフライン広告とは、例えばインターネット、デジタル広告、オンライン広告などと対比した単語です。4大マスメディアと呼ばれる「テレビ」「ラジオ」「雑誌」「新聞」に加え、それ以外のチラシメディアや折り込み広告、フリーペーパー、ダイレクトメールなどを総称して指します。なお、折り込み広告のジャンルに属しますが、同封同梱、同送広告と言われる手法もオフライン広告に含まれます。
では、オフラインとオンラインを比較しながら、オフライン広告のメリット・デメリットを挙げていきましょう。
オフライン広告の最大のメリットは、拡散性や伝達性の高さ、リーチの広さです。特にテレビはリッチコンテンツとして映像および音声の表現に長けているため、今も変わらず効果が高い媒体と言えるでしょう。しかも、テレビに権威性を感じる方が多いため、「テレビでCMをしている会社」というブランディング効果も見込めます。
また、新聞は読み物としてしっかりと読んでもらえるため、それぞれの文脈性のようなコンテクストが存在できます。さらっと読み飛ばされてしまうことが多いスマホでの読み物とは、その点が大きく異なります。
オンラインに比べ、予算調整やターゲティングが難しいというデメリットがあります。
デジタル広告はオンラインですぐにリサーチできるため、マイクロコンバージョンの調整部分が計測しやすく、修正が簡単にできます。そのため、現状の広告でしっかりと考えていくことが可能です。
それに対し、オフライン広告は一度制作すると気軽に変更ができず、状況に応じた微調整は困難です。不特定多数に向けた訴求はできても、個別のターゲティングは難しいと言えるでしょう。
オフライン広告の最大のメリットは、拡散性や伝達性の高さ、リーチの広さです。しかし、昨今ではスマホを使う人がかなり増えてきていることから、デジタル広告もリーチがないというわけではありません。あらゆる面においてオンラインとオフラインの得手不得手を比較していくと、デジタル広告(オンライン広告)のメリットが大きいという現実があります。
そのため、私たちマジワンのように、デジタル広告が栄える前から広告をやってきている人たちは、正直なところを言うと「いいとこ取りして、オンラインもオフラインも両方使ったほうが良いよね」と思っています。どちらにも優れている点があれば、優れていない点もあるわけで、良いところと悪いところをしっかりと理解したうえで、状況に合わせて使えば良いのではないでしょうか。
また、近年オフライン広告に戻ってきている企業が増えたように感じるという声をよく耳にしますが、どちらかというと「オフラインに戻ってきた」のではなく「デジタル一辺倒の時代がひと段落した結果、オフラインも並行して行われるようになった」のではないでしょうか。
上記のような理由から、マジワンでは「ブランディングは、絶対にオフライン広告でやるべきだ!」とは思いませんし、エリアを絞り込んだマーケティングも、やり方を工夫すればデジタルで対応できると考えています。
オンライン広告とオフライン広告の得手不得手というより、メディアの広がりだったり、対象のターゲットによって使い分けたりするのがおすすめかもしれませんね。例えば、パソコンを見ない、スマホが苦手な人が多い、読み物に親和性が高いといった、いわゆる高齢者の世代であれば、オフラインメディアのレスポンスが勝るケースがあると捉えています。
現状のオフライン広告は、Web注文よりも、ハガキや電話で注文する人が多い傾向にあります。また、オフライン広告は、フリーダイヤルへ誘導するような導線になっているケースも少なくありません。
過去にオフライン広告をやっていた企業は、すでにハガキや電話での注文に対応できる環境が整っているため問題なく移行できるでしょう。しかし、これまでデジタルのみで拡大してきた企業の場合、注文用のフリーダイヤルやコールセンターの準備、ハガキやFAXでの受注など、まずはオフラインに対応できる仕組みづくりから必要になります。
この部分をしっかり整えてからオフライン広告へ移行しないと、配布してから慌てることになりかねないので注意しましょう。
以上です。
今回はオフライン広告の特徴やオンライン広告と比較したメリット・デメリットをお伝えしてきました。オフライン広告も導入したいけれど、どこから考えたら良いのかわからない、何をしたらいいのだろうとお悩みの方は、オフライン広告もオンライン広告も強いマジワンまでお気軽にご相談ください。
それでは、また別のコンテンツもご覧いただければと思います。