まず、今回のテーマに至った背景からご説明します。
コロナ以前からもこのようなご相談を受けることはありましたが、コロナ以降になってからは更に増えてきように思われます。
その背景として考えられることは、これまでブログでもお伝えしてきましたように、Web広告が飽和状態であることが挙げられます。そして、オフライン広告とWeb広告の両方に対応できるに人材も不足しております。
その背景として。下記のような記事を書いていますので参照ください。
現在のダイレクトマーケティングの広告市場において、これまでよりもクリエイターの価値が上がっていると思われます。また、制作費に関しても、薬機法や景品表示法の理解や重要性が認められるようになってきたことから、徐々に上がっていると捉えています。
そのような背景もあり、“ちゃんと売れる”スキルを持っているクリエイターのニーズは上がってきています。
かつ、制作費は事業の一番はじめに出るものなので、そのコストを比較的抑えたいという考えは納得でき、そのような要望が出てくることも十分に理解はしています。
ということで、今回は「売れるクリエイターを安く探すためのコツ」についてお話したいと思います。
まず結論から言います。
そんなものはありません。
当社のブログを読んでいただいている方であればご理解を頂けるかと思いますが、そんなラクをしては商品を販売することはできません。当社もこだわりをもって事業を行っていますので、そのような発言をされるクライアントに対してははっきりと「そういう思考をしているのであれば発注を止めてください」と申し上げています。
「売れるクリエイター」という価値をしっかり認めて発注しているのであれば、しっかり対価を払っていただきたいというのがマジワンとしての考え方です。
とはいえ、最初にも書いた通りこのような考えに至ってしまう気持ちも理解はできます。ですので今回は、「売れるクリエイターを安く探したい!」そのような思考に陥ってしまった場合の対応について解説したいと思います。
考え方としては、単純に安くするというよりも、ちゃんと交渉できる状態に持っていくことが重要です。
求人で考えてみるとわかりやすいのではないかと思います。
優秀な人に安い金額で来て欲しいという求人を出す会社はありませんよね?もし、給料は高くないとしても、福利厚生が手厚いなど、その他の様々なメリットをしっかりと条件としてを出すことで応募がある会社はあります。
では、それをクリエイターに当てはめてみましょう。
例えば、原稿は書くのでデザインだけやって欲しい場合は、お安くすることは可能ですし、そのような方はいらっしゃるでしょう。
つまり、この能力は自社で担保できるから、こっちの能力を助けてほしい。だから、金額はフルではなくてこの部分の価格でお願いするという場合です。
その他にも、納品はかなり猶予があって急がせないので少し割引をしてほしいなど、その他の条件を緩和する場合も交渉できるケースはあると思います。
マジワンにおいても、
企画だけ、メディアプランだけ、コピーワークだけをサポートしてほしいという依頼をいただくことはございます。
その場合はもちろんパーツ部分だけの値段になります。
このような方法を取るには、自分たちには何ができて、パートナーにはどんな能力を求めているのかという、全体感を見ることができないと交渉ができません。それができるようになると、お金を効率的に使えるようになり、結果として安くなることもあるでしょう。
そうではないケースとしては、ドンッと一式で任せるしかできないため、どうしても高くなってしまいます。
安くしたい場合は、基本的には一部分を依頼する、これが最も重要であると思います。
上記から、「安くしたい」と考えたときは、まず自社のリソースの棚卸しすることが大事ですね。
つまり、自分たちの社内でできることを洗い出し、どのような能力をパートナーに求めるのか?という条件のようなものをしっかりと整理していくことが最も効率的だと思います。そこをしっかりやることで「今私たちは何を欲しているのか」が分かるようになってくるからです。
これが理解できると、「良い人を安く」という雑な交渉をやらなくなるでしょう。
これで第1ステップをクリアです。
今回は、苦しくなったときの考え方でおこりがちな「売れるクリエイターを安く探したい」という考え方と、そのシフトチェンジの仕方をテーマにいたしました。
苦しいときこそ丁寧に、しっかりと棚卸をして、何を求めているかしっかり言語化して臨む。
そうすることで、正しい次のステップが踏めますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
このようなお困り事の中でどのように整理をしていくべきかわからないという方もいると思います。そんなときは一度ご相談ください。
それでは、また別のコンテンツもご覧いただければと思います。