前回は「漫画広告が発展してきたこれまでの流れ 」についてお話させていただきましたが、2回目である今回は漫画広告の効果・役割についてお話していきたいと思います。
漫画広告がマーケティングにとって効果的な理由は、日本の文化として“漫画が根付いている”ということが一番大きいのではないかと思います。消費者に文章を読ませるよりも、漫画で見せる方がとっつきやすいというケースが多いのでしょう。
また、漫画で読ませることにより感情移入がしやすく、消費者の共感性・納得性を高めることができます。そのため、漫画広告は、PASONAでいうところのPAとSOの部分を担うことが可能。(Problem→問題、Agitation→扇動、Solution→解決策)
次に、もうひとつの利点として、前回の記事でも少しお伝えしていますが、薬機法の問題です。化粧品において「体験談で効果効能をうたうことができなくなった」という部分が大きいのではないでしょうか。
従来であれば、消費者の体験談ということで使用感や使用後の肌の様子などを伝えてイメージさせることができました。しかし、体験談で効果効能をうたうことができなくなった以上、この商品を使うとどうなるのかということを伝える手段がなくなってしまったのです。
しかし、参考画像のような漫画広告を使うことで、その部分を代替することが可能になります。漫画広告は「体験談と近しい共感性をもちつつ、体験談ではない」という抗弁がなりたつ表現技法 なのです。
利点ばかりに見える漫画広告にも、もちろんデメリットがあります。
それは、情報量です。
漫画広告の場合、文章で書くよりも誌面の濃度が薄くなりがちな傾向にあります。そのため、チラシや掲載などの場合は、詰め込みたい情報が入れられないことも考えられます。例えば、ネット広告のようにサイズの制限がない場合においては有効な手段でしょう。しかし、オフラインの広告のように限られたスペースの場合、情報が不足してしまう可能性が考えられるのです。そのため、漫画広告の活用においては、メリットとデメリットをしっかりと熟知しておくのがおすすめです。
上記のような点から、今後は体験談を文章で伝えることが厳しいケースにおいて、今後は漫画広告がより使われるケースが増えていくのではないかと考えられます。
なお、今回の記事を書くにあたり、当社のパートナー「こみっくおぺら」様に参考画像を提供していただきました。ありがとうございます。
以上です。
今回は、「漫画広告の効果とデメリット」をお伝えしました。2回に渡り、漫画広告の発展と効果についてお話をさせていただきました。参考になれば幸いです。
また別のコンテンツもご覧いただければと思います。