漫画広告とは、文字通り「漫画を使ったマーケティング活動」です。漫画を活用することで、企業やブランドのPR、商品説明がより伝わりやすくなることからWebサイトや紙面などの広告としてよく使われています。ここからは漫画広告が比較的伸びてきた経緯とその理由、そして漫画広告の効果やデメリットを、2回に分けて伝えていきたいと思います。
まず、1回目である今回は、漫画広告がこれまでどのように活用されてきたのかという点からお話していきましょう。
漫画広告は、ダイレクトマーケティングの顧客獲得ツールとして通信教育の会社がよく使っていた手法です。おそらく最初に使われ始めたのは子ども向けの通信教育。ダイレクトメールなどで子どもが興味を持ちそうな漫画が送られてきて、その教育教材の魅力を語るというものが多かったのではないかと思われます。イラストのメッセージ性に加え、共感しやすいストーリーでダイレクトに情報を伝えることができることからよく活用されています。
また、一部の通販ではCRMの一貫として、顧客への情報提供のために活用されるケースがありました。例えば、健康食品大手では、会社の成り立ちや、商品の開発ストーリーなどを漫画にするという手法が使われていたことがあります。
しかし、漫画広告は従来、他の業界ではそれほど使われるものではありませんでした。
その後、その他の広告でも漫画を使うようになってきたのが2010年前後のことです。
漫画のキャラクタをタイアップ的に使うメーカーが出てきたことで、漫画で見せる手法が急激に増えてきました。大手化粧品メーカーがプロモーションの一環として漫画を使い始めたのもひとつのきっかけだったのではないかと考えています。
初期の通販では、チラシの中のひとつのコンテンツとして、自社のことや開発秘話などをおもしろおかしく知ってもらうために活用されることが多かったように感じます。また、新聞に擬態するような形で、簡単な4コマ漫画を新聞15段広告に入れるというケースがありました。
どちらかというと、PASONAの説得部分として流れをわかりやすくするためライトに見せていったり、新聞の擬態をするために4コマ漫画を活用したりするような形で導入が行われていったのです。
その後、しだいに体験談を長いストーリーで読ませるような冊子ものが出てくるようになっていきます。
漫画広告は、
この2点により発展してきたと言えるのではないでしょうか。
なお、最近では漫画広告がB2Bにおいても活用されるようになってきており、「会社案内を漫画で」というケースまで出てきています。
また、体験談の代替として漫画広告を使用するケースが増えてきている理由として、上記の2点以外に「法令の遵守」によるものが大きいのではないかと考えています。特に化粧品業界の場合、薬機法の関係から体験談で効果効能を保証することが難しくなってきています。そのため、使い心地や使用後の効果を消費者にイメージしてもらいやすい漫画を使うことが増えてきているようです。
近年では、上記1と2の理由に加えて「法令遵守のため」という部分も大きく影響しているのかもしれませんね。
なお、今回の記事を書くにあたり、当社のパートナー「こみっくおぺら」様に参考画像を提供していただきました。ありがとうございます。
以上です。
今回は、 についてお話させていただきました。また別のコンテンツもご覧いただければと思います。
次回は、「漫画広告の効果とデメリット」についてお伝えしていきます。